感染者が以前よりも続いているが、どこで感染して沖縄に入ったのかが十分に追えている状況だと思う。今後、行政が接触者を個別に確認して健康観察をしていくことになる。
感染者からの暴露者がゼロとは言えないが、県内は流行や市中感染にあるという状況ではない。流行地から沖縄に入る方は健康確認をして、症状がある場合は自宅で療養するなどの対応が必要だ。新年度で沖縄に来る人もいると思う。新しい場所で頑張ろうとして休みにくいと思うが、周囲が「休んでいい」と理解して受け止め、互いにサポートすることが重要だ。
沖縄はまだ感染の経路を把握できている状況だ。心配し過ぎず、かといって気を緩めずにいてほしい。密集した場所で食事をしたり、声を出したりすることを避けるなどが大切だ。自分自身の身を守ることが沖縄という地域を守ることにつながる。心配はあると思うが、各自でできることを行動に移して地域社会の安心につなげてほしい。
(談)
(椎木創一氏 県立中部病院 感染症内科医師)