米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設で必要なサンゴ類の移植を沖縄防衛局に許可するよう農林水産省が指示していたことを巡り、沖縄県は30日、「違法だ」として総務省の第三者機関「国地方係争処理委員会」に審査を申し出た。玉城デニー知事が記者団に明らかにした。県は同日、係争処理委員会に文書を送付した。
玉城デニー知事は、サンゴの移植許可は県の事務であることを強調した上で「最大限、県の自主性が尊重されなければならず、具体的にどんな処分をするかは県に委ねられるべきだ」と語った。国地方係争処理委員会の審査に向けては「県の正当性を主張していく」と述べた。
国地方係争処理委員会は、沖縄県が送付した文書が到着した翌日から90日以内に判断することとなっている。【琉球新報電子版】