社会

本部港のベルトコンベヤー撤去始まる 沖縄県が業者に注意 辺野古新基地巡り市民が懸念

港湾施設用地内に置かれているベルトコンベヤー。クレーンによる解体作業が始まった=31日午前11時すぎ、本部町塩川地区

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、土砂搬出を請け負う業者が沖縄県の許可なく本部港塩川地区の港湾施設用地内にベルトコンベヤーを置いている件で、同業者が31日午前、ベルトコンベヤーの解体撤去作業を始めた。関係者によると、作業は4月2日まで行う予定。県は県港湾管理条例に違反するとして業者に撤去するよう数回にわたって注意していた。
 
 解体作業は同日午前8時ごろから開始。作業員約10人がベルトコンベヤーから取り外した部品を次々、クレーンを使って周辺に下ろした。部品はトラックで港湾施設内から撤去する。
 
 新基地建設に反対し塩川で抗議行動を行う人によると、ベルトコンベヤーは同港湾施設内で2018年まで、土砂運搬用に使用されていたベルトコンベヤー4台中の1台で3台は撤去されたが1台はそのまま残されていたという。土砂搬出を請け負う業者が県に対し、本部港塩川地区でベルトコンベヤーを設置する許可申請を提出したため、抗議行動をしている人たちは残された1台が使用されるのではないかと危惧し、撤去を求めて抗議していた。
 
 本部町島ぐるみ会議の原田みき子さん(70)は「早く撤去するよう声を挙げていた。作業が始まったのは運動の成果でうれしい。塩川地区に新たなベルトコンベヤーの設置も許可しないよう県に強く求めていきたい」と力を込めた。
 
 31日は名護市安和と本部町の塩川地区で抗議行動が行われた。2カ所とも10数人が参加し、土砂を搬出するダンプカーに対し抗議の声を挙げた。カヌーなどによる海上抗議行動は天候不良のため行われなかった。安和と塩川地区では早朝から土砂の搬入作業が行われた。塩川地区ではダンプカー145台分の土砂を積み込んだ運搬船1隻が午前9時45分に出港し、同日正午現在、2隻目に土砂を積み込む作業が行われている。
 
 安和では午前7時20分ごろからダンプカーによる土砂の搬入作業が始まり、午前10時15分までに150台が土砂を運搬船に積み込んだ。同日正午現在、出港はしていない。監視している市民は「いつもより作業が遅れている。最初の出港までまだ時間がかかるのではないか」と話していた。
 
 安和の琉球セメント旧桟橋は31日で使用許可期限が切れるが、琉球セメントが使用延長を求め県に申請し、県は25日に4月以降の使用を認めた。安和で抗議行動を行っていた沖縄平和運動センターの山城博治議長は「31日で期限が切れるが撤去作業が行われる気配はない。4月1日以降も使われるということなので引き続き抗議していきたい」と話した。【琉球新報電子版】
 



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