琉球新報社とNexSeed沖縄校が実施するフードバンクの取り組み「りゅうちゃんランチサポート」が3日で約1カ月の取り組みを終了した。この間、趣旨に賛同した企業からは約6万個の食料などが無償で寄せられ、延べ200カ所の団体へ渡された。
「ランチサポート」は新型コロナウイルスの感染拡大で小中高校が休校となったことを受け、先月9日から開始した。協賛企業から提供された米やパン、カップ麺、飲料、菓子などを「子ども食堂」などを運営する団体に毎日、琉球新報社本社、中部支社、北部支社で提供してきた。
3日、琉球新報本社では最後の物資の受け渡しが行われ、ナンポーから紅イモタルトなどの菓子3千個も寄せられた。食料を受け取った那覇市松尾2丁目を拠点に活動する「のびのび広場」の代表者・與儀長次さんは「つながりで支援が広がる素晴らしい取り組みだった。各家庭に喜んでもらい、『もうなくなっちゃうの。続ければいいのに』という声もあった」と終了を惜しんだ。與儀さんは、取り組みの開始当初から子どもを預かる高齢者や買い物に行けない親など約50世帯に配布してきたという。
企画したNexSeed沖縄校の富田杏理校長は「思った以上に(物資の)提供をいただき、たくさんの団体に渡せて本当に良かった。家庭は子どもの昼ご飯の準備を考えないだけでも助かる。今後は社会福祉協議会とも連携し、企業の負担のない範囲で続けられたらと思う」と話した。