沖縄県職員男性「陽性」 新採用、家族間感染か 県庁職員全員に2週間健康観察


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県内の20代と30代男性の2人が新型コロナウイルスに感染していることが判明したと発表する玉城デニー知事=3日午後、県庁

 県は3日、新たに中部保健所管内在住の県職員の20代男性と県内滞在中の東京の30代男性の2人が新型コロナウイルスに感染していると発表した。沖縄関係の感染者は12人となった。県職員の感染確認は初めてで、県は知事を含め本庁職員全員に1日2回の検温など健康観察を14日間実施する。職員が感染した場合の基本方針やマニュアルを策定することも決めた。県が2日に検査した残り23人は陰性だった。

 20代の男性は新採用で1日、県庁舎での辞令交付式に出席した。その後勤務先となる出先機関に移動した。20代男性の業務で県民との接触はないという。知事が辞令交付式で男性に辞令を直接手渡したかどうかについて県は「個人の特定につながりかねない」として明らかにせず、接触があったとしても短時間のため「濃厚接触」には当たらないとの見方を示している。

 20代男性の県外に在住する家族が4月1日に陽性と判明。男性と家族は3月23~28日、沖縄で行動を共にしており家族間の2次感染と見られる。男性は家族が陽性となったことを1日のうちに所属長に報告、県は本庁舎、出先合わせて約30人の職員を濃厚接触の可能性があるとして2日から14日間の自宅待機とした。

 30代男性は、3月26日に発熱、味覚や臭覚に異常を覚え1日に医療機関を受診した。陽性者2人とも症状は軽症。

 玉城デニー知事は「県職員の感染を大変重く受け止めている」と述べた。

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