コロナ2人は経路不明「市中感染」か 知事「局面変わった」 沖縄5人感染確認


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対策会議の冒頭、沖縄県で新たに6人の新型コロナ感染者が確認されたと発表する玉城デニー知事=4日午後、沖縄県庁

 新型コロナウイルス感染症で4日、新たに陽性が確認された5人のうち2人は、感染経路が不明の「市中感染」の可能性であることが明らかになった。玉城デニー知事が午後2時半から開催した県危機管理対策本部会議で発表した。これまで県内での感染は県外で感染した人が来県する「移入例」がほとんどだったが、今回、市中感染の可能性が出てきたことに玉城知事は「フェーズ(局面)が変わったという認識に立ち、今後の急速な感染拡大に対する重要な対策を迫られている」と危機感を強めた。県主催イベントも当面自粛すると発表した。

 感染者の内訳は70代男性、90代女性、50代男性、20代女性、40代女性、30代女性。うち90代女性は「偽陽性」の反応のため再検査する。いずれも県内中南部在住。うち1人はICU(集中治療室)で治療を受けており、3例は「移入例」とみられる。陽性者数5人は一日当たりの感染確認では最多。沖縄関係の感染者は計17人となった。

 県はあらためて県職員の検温や庁舎の換気の徹底など感染防止対策を徹底するとした。【琉球新報電子版】
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 沖縄県は4日午後、県内で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者について、午前に6人が陽性だったと発表したうち1人が「偽陽性」だったと修正した。市中感染の可能性がある人数も当初「3人」としていたが、「2人」に修正した。

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