あらゆる手段講じて 辺野古新基地で県議会へ要請 県民投票の会


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新里米吉県議会議長(左)に県民投票の結果を生かしたあらゆる取り組みを積極的に行うことを求める要請書を手渡す元山仁士郎氏=3月31日、県議会

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古埋め立ての是非を問う2019年2月の県民投票実施を直接請求した「辺野古」県民投票の会の元メンバーは3月31日、新里米吉県議会議長に県民投票の結果を生かした積極的な取り組みを求めた。

 要請書では「県民投票の結果を一顧だにせず、政府は埋め立て工事を強行している。国民の関心は日々薄れている」と危機感を示した。県や県議会が党派を超え、県民投票の結果を活用し、あらゆる手段や取り組みを積極的に行うことを強く期待した。具体的には、県と県議が協力し、市町村議や首長に呼び掛け、県民投票結果の尊重を求める東京行動を早急に実現させることを求めた。

 新里議長は「県民投票で県民の意思がはっきり示された意義は大きい。全国に発信できるようになればいいと思う。全国でも心ある人たちはいる」と述べた。要請内容については、7月半ばごろに予定されている次の県議会定例会で対応を協議することになるという見通しを示した。