夢は国連職員か外交官 難関英検1級突破の藤田さん 英作文重視し猛勉強


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英検1級に合格した藤田元さん(左)と指導した青木宗さん=3月11日、北谷町

 【北谷】沖縄クリスチャンスクールインターナショナル(読谷村)に通う8年生(中2)の藤田元(げん)さん(14)がこのほど、実用英語技能検定(英検)で、大学上級程度の英語力が求められる1級に合格した。将来の夢は、国連職員や外交官と話す藤田さん。「いろいろな事業をつないでいきたい」と語る。

 藤田さんは中1の時、初めてチャレンジした英検で準1級に1回で合格した。その後、その上のレベルの1級にチャレンジするものの、準1級から1級への壁の厚さを実感し、猛勉強した。3回目のチャレンジで見事、好成績で合格した。

 藤田さんは東京都出身。2学年上の兄の留学に伴い、小3から小5まで母子3人でマレーシアで過ごした。当時、アルファベットも読めなかったという。小6の時に日本に帰国。帰国と同時に沖縄に移住し、同校で勉学に励んでいる。

 英検対策は教育学博士で学習塾「プランツ進学塾」を開いている青木宗(しゅう)さん(50)の下で学んだ。1次試験対策ではライティング(英作文)に重点を置き、青木さん独自の手法で藤田さんの思考力とコミュニケーション能力を高めたという。時事問題や新聞、ニュースなどに目を向け、1日3時間は英検の勉強をしたという藤田さんは「青木先生や親に感謝している。この結果は通過点でもっと上を目指したい」と意欲を見せた。
 (中川廣江通信員)