おきなわワールドや石垣島鍾乳洞、平和学習施設も…コロナ直撃、軒並み休業


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おきなわワールド

 新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、県内では来場客や職員の安全確保を重視して臨時休業する観光施設が続出している。県平和祈念資料館(糸満市)など平和学習施設でも休館が相次いだ。

 本部町の沖縄美ら海水族館や海洋博公園内の一部施設は7日から臨時休館した。期間は未定で、再開は県の判断を受けて決める。3月15日まで臨時休館したが、県内で感染確認が一時的に落ち着いたことや、地域からの要望を受けて同16日から営業を再開した。入り口にサーモグラフィーを設置するなど感染防止策を徹底していたが、4月以降県内での感染確認が急増したため再度休館した。

 南都が運営する南城市のおきなわワールド、ガンガラーの谷、石垣市の石垣島鍾乳洞は9日から30日まで臨時休園する。例年4月は3施設合計で約15万人が訪れるが、今年は8日までに例年の3割程度にとどまっている。担当者は「売り上げが下がっていることもあるが、お客さまや職員の安全確保を最優先し休園を決めた」と話す。従業員約200人は自宅待機となるが、雇用調整助成金に同社が負担分を上乗せし100%の給与を支給するという。

 多幸山が運営する恩納村の琉球村は10日から6月末までの臨時休園を発表した。担当者によると、従業員に高齢者が多く、感染した場合のリスクを重くみて判断した。休園中は、従業員の希望を聞いた上で、自宅待機や交代で出勤し研修するなどして対応する。

 沖縄こどもの国も11日から当面の間、臨時休園する。