新採用の沖縄県職員、感染3人目 辞令交付式で感染広がった? 県は懐疑的な見解


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 新型コロナウイルス感染が県内で拡大し、8日には県職員で3人目の感染者が出た。3人とも新採用職員で1日の辞令交付式に出席していたが、県は式の会場で感染が広がったとの見方に懐疑的だ。3人のうち2人は交付式以外で感染した可能性があり、3人の間に交付式での濃厚接触も見られないためだ。

 県職員感染者のうち1人は泉崎の本庁舎勤務で、残り2人は出先機関に勤務する。1人目

 県職員感染者のうち1人は泉崎の本庁舎勤務で、残り2人は出先機関に勤務する。1人目は4月3日に、2人目は6日に、3人目は8日に感染が判明した。

 県職員で最初に感染した職員の感染源は、県外在住の家族と見られる。4月1日に家族の陽性が判明したが、男性はその家族と3月下旬に県内で接触した。

 職員1人目と3人目の辞令交付式での位置関係は明らかにされていないが、2人は同じ車で移動し、30分以上過ごしていたことから、車内を濃厚接触の場とした感染と見られる。車には他に6人が乗っており現在、全員が濃厚接触者として自宅待機している。

 感染2人目の県職員は、1人目の職員と辞令交付式で立っていた位置は離れており、交付式の時間も短かったことから、県は濃厚接触には当たらないと見ている。県外から来県した知人と接触したとの情報もあるため「移入例」の可能性も含め調査を進めている。