那覇市医師会が9日、発表した「那覇市医療の緊急事態宣言」全文は以下の通り。
沖縄県内での新型コロナウイルス感染者が増加しております。
今週に入り明らかにフェーズが変わりました。1日での感染発生者数が12名というのは人口比で言うと東京と変わりません。 特に那覇市内での感染者が増えており、感染者は市内の協力病院へ入院、隔離されております。このまま感染者が増え続けるとやがて病床数が不足し、入院が必要な他の疾病患者の入院に支障がでて参ります。 玉城知事の来沖自粛要請を支持します。
逼迫(ひっぱく)する那覇市の医療現場を守り、又、最前線でコロナウイルス感染症と戦い家族にも会わず病院内で寝泊まりしている医療者を守り、そして那覇市民の健康を守るために新型コロナ感染症に対し以下の事を提言します。
・行政におかれましては重症者が十分な医療をうけられるよう、病床を確保する。
・そのため軽症者、無症状患者に対しては宿泊施設を用意し、そこへ隔離し、健康管理者を配置する。
・ 同時に治療に当たっている医療者用の宿泊施設も用意する。(これは直ちにでもお願いしたい)
・行政は新型コロナ患者の検査及び治療に対応している病院に対し、医療者の二次感染防止のためN95マスク·防護服等を調達し病院へ配布する。
・市民に対し2週間の不要不急の外出自粛を求める。週末や夜間の外出自粛。
・密閉、密集、密接を避けること。
・企業に対してはテレワーク等をお願いする。
自分を守り、家族を守り、友人を守りましょう。
コロナウイルスは人の心を分断します。しかし、コロナウイルスに打ち勝つのも人の心です。団結しましょう!!
令和2年4月9日 一般社団法人那覇市医師会 会長 山城千秋