辺野古新基地 土砂搬出昨年9月の5倍 3月安和・塩川、車両2万台分


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 【名護・本部】名護市辺野古の米軍新基地建設用の土砂を搬出している市安和の琉球セメント安和桟橋と本部町の本部港塩川地区で、土砂搬出量が増加していることが9日までに分かった。3月の両地区の搬出量は工事車両計2万1668台分で、台風の影響で搬出が少なかった昨年9月の4501台の約5倍に当たる。

 搬出量を記録する本部町島ぐるみ会議などによると、安和は今年に入って毎月車両1万1千台を超える土砂が運び込まれ、千台超を運搬船に積み込む日もある。メンバーは「昼休みも取らず午後8時近くまで作業している。名護市街地方面からの車線も搬入に使うようになり、確実に量が増えた」と話した。
 塩川について同会議の高垣喜三さんは「台船入れ替えの時間を短縮するなど効率化を図っている」と指摘した。
 沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんは「土砂投入1年の埋め立て進捗(しんちょく)状況が1%にとどまっており、(沖縄防衛局は)むきになって搬出しているのではないか」と指摘した。