【宜野湾】新型コロナウイルスの感染拡大で外出を控える人たちに活用してもらおうと、持ち帰りや宅配が可能な県内飲食店を紹介するモバイルサイトが立ち上がった。設立したのは、沖縄県宜野湾市に関する情報を発信するサイト「宜野湾ドットライフ」を運営する盛長健さん(42)=市商工会青年部、an10n(アンドン)代表=だ。9日現在で72店舗が登録している。
「経営難に直面する飲食店と、自粛生活における食卓を彩る懸け橋になれば」との思いでサイトを作った盛長さん。当初は宜野湾市内の飲食店の掲載だったが、会員制交流サイト(SNS)で反響があり、日本青年会議所沖縄地区協議会の協力を得て、県内全域店舗の掲載に至った。
サイトでは各店舗のメニューを紹介し、営業時間などを閲覧できる。飲食店の情報掲載は無料で、飲食店側が内容を随時更新できるという。
盛長さんは「今の状況に少しでも手助けしたかった。自分にできることはサイトを設立してみんなに活用してもらうこと。飲食店の情報をぜひサイトに登録してほしい」と呼び掛けた。店舗情報を掲載する、宜野湾市の居酒屋「炙りもん」の平安名常明さん(36)は「外出自粛で普段の半分以下の客数で大打撃だった。持ち帰りでも利用してくれたらうれしい」と話した。サイトはQRコードまたはhttps://takeout-okinawa.an10n.comから閲覧できる。 (知念夏希通信員)