「スイートベントー」海外へ発送 沖国大生が日本菓子詰め合わせ商品開発


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マイク・ホーランド社長、宮森ゼミの当山椎麗さん、呉屋なみ子さん、知念沙佳さん、平良璃美さん=3月9日、那覇市泉崎の琉球新報社

 沖縄国際大学企業システム学科の宮森正樹教授ゼミの学生らはこのほど、日本の菓子を海外に販売するオヤツボックス(北谷町、マイク・ホーランド社長)と連携し、海外向けの菓子の詰め合わせ商品「スイートベントー」を開発した。同社のインターネットサイトで5月をめどに販売を始める予定。

 学生らは当初、ゼミの課題の一環で、オヤツボックスが販売する商品の販売促進に取り組んだ。配送コストが課題となっていたため、商工会や小売業者に解決の方法を聞き取ったが、販売数量が少ないために配送料を下げるのが難しいことが分かった。過去の顧客にアンケートしたほか、ゼミ生で100以上のアイデアを出し議論した結果、新たな商品を検討することにした。

 顧客アンケートでは、安くて日本らしい商品が求められていた。新商品は中に入れる菓子を3種類ほどに絞り、箱をコンパクトにして配送料を抑えるとともに、デザインもかわいらしく目を引く形に変更した。日本らしさを出すため“弁当”をイメージして「スイートベントー」と名付け、商品のおまけとしてセットに箸を入れた。

 オヤツボックスの通常商品は送料込みで3千円ほどがかかっていたが、スイートベントーは1500円ほどで販売できるようにした。県内のホテルや旅行会社でテスト販売した結果、一定の売れ行きが見込めたため、ネットでの販売が決まった。

 グループリーダーを務めた3年の平良璃美さん(21)は「好まれる商品が日本とは違っていたり、語学の壁があったりして大変だった。月200~300箱の販売目標を実現したい」と語った。