沖縄・浦添市、認可保育園休園 新型コロナ 対象59園、園児4700人


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浦添市内の保育園臨時休園について発表する松本哲治市長=14日、同市役所

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、沖縄県浦添市は20日から5月7日まで、市内の認可保育園を臨時休園する。対象は公立保育所、市立保育園、認定こども園、地域型保育事業所の計59園。市によると、臨時休園の対象となる保育園に通う園児は1日現在で4713人。親が医療従事者など、どうしても家庭保育が困難な場合は相談の上、園で預かる。14日に松本哲治市長が会見を開き発表した。県内22市町村は同日、公立小中学校で実施している一斉臨時休校の期間延長を決めた。

 浦添市は市のホームページでも休園を発表した。市内の小中学校の休校期間が5月7日まで延長したことに触れ、「そのために保育所では必要な職員の数が確保できない場合もある」「集団感染を防ぐ」と説明した。家庭保育に伴い世帯の収入源などにも言及し、市の補填(ほてん)はないとしている。

 県立学校と同じ5月6日まで延長するのは那覇市や宜野湾市など20市町村。浦添市は同月7日まで。名護市の延長期間は未定。現在も休校していない渡名喜村と伊平屋村は今後も休校しない。その他の市町村は15~17日に対応を決める。私立学校も休校期間の延長を決めている。

 休校期間の延長に伴い、始業式・入学式を実施していない市町村は式もあらためて延期する。南城市は一部中学校の入学式を中止する。休校中、石垣市や浦添市などは教科書や課題を保護者に配布する期間を設ける。

 名護市は、市内で感染が確認された12日を起点に少なくとも2週間程度の延長を決めた。具体的な期間は17日までに決める。糸満市は5月6日まで延長する方針で、16日に決定する。

 私立学校では、興南中高などがホームページで休校期間の延長を発表した。