泡盛業界、消毒用アルコール製造促進 組合要請に応じる動き


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アルコール度数77度の泡盛「請福77」のモデルボトル

 県酒造組合(佐久本学会長)は16日までに、県から新型コロナウイルスの感染予防に関する協力依頼を受け、手指消毒用エタノールの代替品となる高濃度アルコールの製造を県内の酒造メーカーに依頼した。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い全国的に手指消毒用エタノールが不足しており、厚生労働省などはアルコール度数が70~83%の酒類を消毒用の代替品として使うことを特例的に認めている。

 高濃度アルコールの製造にはアルコール度数46%以上の原料用アルコールか、スピリッツの製造免許が必要。県内では26酒造所が免許を持っているという。

 既に請福酒造(石垣市)はアルコール度数77度の泡盛「請福77」の製造開始を発表している。

 県酒造組合の土屋信賢専務理事は「泡盛業界にできることとして、酒造所にお願いした。各社前向きに検討しており、数社から問い合わせがある」と話した。