手作りマスク、人気です 素材・種類も豊富!リバーシブルも 事業所利用者が作成


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利用者が作製したマスク

 【豊見城】沖縄県豊見城市保栄茂にある就労継続支援B型事業所Common’s(コモンズ)の手作りマスクが人気を呼んでいる。コモンズの利用者で現在、在宅勤務でマスク作りに励む村山明子さん(23)は「一生懸命頑張って作っている。みんなに買ってほしい」と手作りマスクをPRした。

 コモンズには知的障がいや精神疾患などのある22人の利用者が通っている。13日からは利用者全員が在宅勤務で、それぞれ「型取り」や「ゴム通し」などの役割を担っている。マスクの素材には水着などに使われるストレッチニットやガーゼ、さらしなどを使用。立体型、プリーツ型、箱型の3種類でそれぞれサイズはM、L、子ども用がある。価格は税込みで1枚400円~550円。

 コモンズ代表の幸喜利奈さんら職員によると、2月上旬、知人から「マスクが売っていない」と聞いたことがきっかけでマスク作りがスタートした。職員が自宅に眠っていたミシンを持ち寄った。

在宅で手作りマスクの「型取り」をする村山明子さん=17日、那覇市内

 ミシンが苦手な利用者は生地の裁断などを担当、一人一人が得意な仕事に取り組みマスクを仕上げていった。

 2月中旬ごろには豊見城郵便局内の一角でマスクの販売を始めると次々に売れた。同郵便局の金城一史局長は「マスクへの関心は高く、売れ行きはいい」と語った。マスクの評判はSNSや口コミで広がり、3月に入ると問い合わせが相次いだ。

 幸喜さんは「利用者は自分たちが社会の役に立っていると話し、生き生きと仕事をしている」という。村山さんは「みんなが買ってくれるから注文が殺到している。マスク作りは楽しい」と頬を緩めた。問い合わせは同事業所(電話)080(6484)8204。

「沖縄市の椛 布製マスク人気」

製作したマスクや木工作品を手にする利用者と職員=沖縄市池原の多機能事業所 椛(momiji)

 【沖縄】沖縄市池原にある生活介護事業所「多機能事業所 椛(momiji)」で、利用者が製作する布製マスクが人気を集めている。

 「自分たちでも何かできないかと思い、3月から製作している」と話した椛の大城真実副施設長は「布カットやゴム付け、袋詰めまで利用者と職員で手掛けていて、裏地もリバーシブルとして使えて人気です。口コミで広がり、常に在庫が不足している」と紹介した。

 製作者で施設利用者の田河泰子さん(55)は「皆で作るのが楽しい」と笑顔で話した。

 他にも手作りクレヨンや木工作品も販売していて、マスクの料金は子ども用400円、大人用600円~で、販売は月曜と金曜日の午後4時から5時の1時間限定。問い合わせは椛(momiji)(電話)098(987)8322。
 (喜納高宏通信員)

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