五輪候補・伊集南が引退「次の人生に行きたい」 コロナで予選見通せず 3人制バスケ女子


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地元沖縄で開かれたWリーグの公式戦でプレーする伊集南=2019年12月、沖縄市体育館

 3人制女子バスケットボールの日本代表で、東京五輪の候補選手だった伊集南(29)が20日、現役引退を発表した。所属するWリーグのデンソーアイリスがホームページなどで発表した。代表を含め、選手としての全ての競技活動から退く。

 伊集はチームホームページで「簡単な決断ではありませんでしたが、次の人生に行きたいと考え、早い段階からチームへ報告させていただいておりました」とコメントし、しばらく前から第一線を退くことを検討してきたことをうかがわせた。

 新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、今季のWリーグはシーズン途中で中止となった。3人制女子代表は東京五輪出場権を懸け、3月にインドで予選に臨む予定だったが、延期となり、予選の開催時期も見通せない状況だった。伊集は「終わり方も非常に残念で多くの方に寂しい思いをさせてしまうが、決断に悔いはありません」とも述べた。

 168センチ。八重瀬町出身。糸満高、筑波大を経て、2013年からデンソーに所属。初年度から得点力の高いガードとして活躍し、Wリーグの新人王に選出された。日本代表が銅メダルを獲得した昨年5月の3人制アジアカップでは大会ベスト3に選ばれた。

伊集コメント要旨

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1110454.html