遠隔授業で学び継続 スマホやタブレットで受講 OISと沖縄国際学院高等専修学校


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
ビデオ会議アプリを通し、クイズに正解した児童を褒める海琉斗寿ベアトリス教諭=21日、南城市玉城のオキナワインターナショナルスクール

 南城市玉城のオキナワインターナショナルスクール(OIS)と沖縄国際学院高等専修学校は、新型コロナウイルス感染症が拡大した後も休校せず、オンラインによる遠隔授業を継続している。各教員はクイズアプリなどを駆使し、オンラインならではの授業も行っている。

 小学部6年を担当する海琉斗寿(ミルトス)ベアトリス教諭は21日、ビデオ会議アプリ「zoom(ズーム)」で4人の児童と対話しながら、4択クイズが出せるウェブサービス「Kahoot!(カフート)」を併用して歴史の授業をした。ダーウィンの進化論に関する動画を見せながら「ヒトは何から進化したか」など自作クイズを出し、楽しい授業を展開した。

 児童らはタブレット端末やスマートフォンを慣れた様子で扱っていた。英語で進行するため難しい問題もあったが、児童同士で教え合い、正解を導き出した。

 授業に参加した児童からは「学校に行った方がちゃんとできるかも」「友達に会えた方が楽しい」と、登校できないことに不安な声も漏れたが、「家にいた方が効率的に勉強できる」と、オンライン授業に積極的な意見もあった。

 奥間政吾教頭は「以前からオンラインで課題を出していたので、児童・生徒は慣れている。対面授業の方が進行しやすく、スケジュールより少し遅れは出ているが、あまり苦労せずに授業が継続できている」と、遠隔授業に手応えを感じていた。