沖縄県は26日、68人にPCR検査を実施した結果、新たに3人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。患者のうち那覇市に住む30代男性と10代男性はそれぞれ家族内感染。30代男性は18日に感染が判明した60代男性の息子。10代男性は両親がともに感染し、きょうだいの10代女性も23日に感染が判明している。
沖縄市に住む60代男性は、クラスター(感染者集団)発生が確認された7日の沖縄市軍用地等地主会の会議に参加していた。同クラスターでは8人目の発症者となった。
26日に感染判明の3人はいずれも重症ではないという。県関係の感染者は、成田空港で判明した1人を含めて138人となった。
大型連休に合わせて観光客などが来県することで感染拡大が懸念されるため、玉城デニー知事は24日の記者会見で「愛する沖縄を守るため、どうか来沖を我慢してそれぞれの地域で家庭でお過ごしください」と述べ、来県の自粛を呼び掛けた。県民に対しても沖縄本島と離島間、離島と離島間の移動、県をまたぐ行き来をしないよう求めたほか、最低限の買い物以外の不要不急の外出、釣りやキャンプ、飲み会、ビーチパーティーなどの行楽も実施しないよう要請している。【琉球新報電子版】