那覇空港3発目の不発弾 接続道路工事で相次ぎ見つかる


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 29日午前2時ごろ、那覇空港第1滑走路への接続道路工事現場で沖縄戦当時のものとみられる米国製250キロ爆弾1発が新たに見つかった。この影響で第1滑走路は29日から当面の間、閉鎖され、第2滑走路のみの運用となる。那覇空港事務所によると、航空機が運航していない午前6時4分に不発弾の暴発を防ぐ鉄製の保管プレートを設置したため、第1滑走路閉鎖による欠航や遅延は発生しなかった。

 同滑走路の工事現場で不発弾が見つかるのは17日、23日に続いて3発目。今回の発見現場は17日に見つかった不発弾の近く。17日と23日に発見した不発弾はすでに処理された。関係者によると、第1滑走路の周辺は今まで掘り返し工事が行われなかったという。接続道路工事を進めたことにより、不発弾が連続して見つかったとみられる。

 那覇空港事務所によると2006年以降、第2滑走路埋め立て工事現場や周辺海域で5インチ艦砲弾が見つかっている。同事務所は「一日も早く第1滑走路の運用を再開したい」としており、早期の不発弾処理を要請する。那覇市は30日以降、関係機関を集めた協議会を開催し、今後の処理日程を決める。

 今回見つかった不発弾の直径は約360ミリ、重さ250キロ、全長約1190ミリの米国製250キロ爆弾。

米国製250キロ爆弾の不発弾が見つかった第1滑走路の工事現場(手前のカラーコーン内)=29日午後、那覇空港(大城直也撮影)