久貝清次さん死去 詩人・画家 山之口貘賞受賞 83歳


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 久貝清次氏

 2005年に詩画集「おかあさん」で第28回山之口貘賞(琉球新報社主催)を受賞した詩人で、画家の久貝清次(くがい・せいじ)さんが4月27日午前2時56分、すい臓がんのため那覇市内の病院で死去した。83歳。宮古島市(旧平良市)出身。自宅は那覇市西。葬儀・告別式は29日に家族葬で済ませた。喪主は長男原太(げんた)さん。

 幼いころから画家を目指し、宮古高校を卒業後、上京。デザイン事務所で勤務後、日本橋高島屋宣研に入社し、新聞広告のデザインを担当。東京デザイナー学院講師も務めた。季刊詩誌「あすら」同人。日本現代詩人会所属。

 1月5日、宜野湾市で開かれた俳優の吉永小百合さんと音楽家の坂本龍一さんによるチャリティーコンサート「平和のために~海とぅ詩とぅ音楽とぅ」では、詩「ひとつながりのいのち」が朗読された。