【浦添】浦添市立宮城ヶ原児童センター(池原千佳子館長)で子どもの居場所や子ども食堂を行っている「ムジカバンビーネ」(同代表)は4月14日から市内在住の子どもたちへの昼食支援を始めた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため同センターが休館となり居場所活動も休止する中で、スタッフが心を込めて1日約20食の弁当を5日まで無料提供する。
「ムジカバンビーネ」は2015年から子どもの居場所づくりとして、琉球交響楽団コンサートマスターの阿波根由紀さんらプロの指導者を招いてバイオリンなどの音楽活動に取り組んでいる。
さらに食事を無償提供する子ども食堂や学習支援、キャリア形成支援なども行っている。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で音楽活動を中止している中、昼食支援で子どもたちをサポートしようと、4月14日からスタッフが栄養バランスを考えた弁当を作っている。
4月28日までに合計220個を作った。スタッフが手作りした布マスクも弁当と一緒に手渡している。
今回の昼食支援で「ムジカバンビーネ」は県の助成を受けているほか、16日には「おきなわこども未来ランチサポート」(旧りゅうちゃんランチサポート)から飲食の支援も受けている。日頃から地域住民や企業の寄贈や寄付も受け、子どもたちをサポートしている。
同館の指定管理者NPOシンコペーションの代表も務める池原館長は「ステイホームを頑張っている子どもたちとさまざまな環境の家庭への応援、これまで支援していただいた、たくさんの方々への感謝を込めて昼食支援を行っている。ぜひ、市内の子どもたちに活用してほしい」と話した。
次回は5月1、2、5日に同センターで弁当を無料配布予定。当日午前10時30分までに要予約。問い合わせは同センター(電話)098(876)1895。
(中川廣江通信員)