【那覇・豊見城】那覇市在住の宮山惠美子さん(67)は、自宅で200枚以上の布マスクを作り、持病を抱える県内外の友人やマスクが入手できずに困っている人、マスクを必要とする人らに無料で配布し喜ばれている。豊見城市のみつばち保育園にも贈り、大好評だ。
20代のころに東京や沖縄で洋裁関係の仕事に携わっていた宮山さん。「洋裁が好き。ミシンは私の宝物。嫁入り道具よ」と話す。45年ほど前に購入した工業用の足踏みミシンを今でも大事に使い続け、マスク作りにも一役買った。材料は自身が洋服を作るために保管していた布地やガーゼを使用したという。
3月に友人の保育士、渡久山絹枝さんにもマスクをプレゼントしたところ、渡久山さんの勤務先のみつばち保育園で保育士仲間から評判となり、宮山さんは保育士全員にもプレゼントした。
同園は1日、宮山さんに感謝状を贈った。松永綾園長は「マスクが品薄で困っていた。感染の不安がある中で、宮山さんが保育士を応援してくださるというご好意に感謝を伝えたかった」と話した。
宮山さんは「マスクを作れない人のための手助けよ」と語った。
(中川廣江通信員)