県議の政治資金パーティーで、古波蔵保尚浦添市議が「支払済」と押印されたパーティー券を無料で配布していた疑いがあることが、琉球新報の取材で分かった。古波蔵市議との4月28日の一問一答は次の通り。
―1月22日の政治資金パーティーについて聞きたい。
「政治資金パーティーではなく、地域の方を呼んでの意見交換会だった。自治会などの話をした」
―入手した資料には政治資金パーティーと明記されている。1枚5千円のチケットで販売されている。
「議会報告会ではないか」
―取材すると、古波蔵市議が6月の県議選について話し、お金を受け取らずチケットを配ったことを確認した。公職選挙法に抵触する恐れがあるが、認識しているか。
「それは違う」
―支払い済みと押印されたチケットを配ったが、その場でお金を払って買った人はいない。
「これは企業に買ってもらった券で、いつもやっていることだ。(企業から)領収済みだった」
―企業に買ってもらっても配るのは問題ではないか。公選法に抵触する認識はあるか。
「認識はあるが、これは選挙法違反になる政治資金パーティーなのか」
―パーティーだ。案内にも、ご自身が配ったチケットにも明記されている。
「記憶はない。パーティーという認識がなかった」
―飲食の提供はあったか。
「ちゃんとあった。報告会なんで、政治家はみんなやっている」
―居酒屋で隣の席の人に配ったのか。
「道で会った人に『お金いらないから』みたいな感じでは配ってはいない。全然知らない人にということはない。配りまくってはいない」