社会

幻の前原市から 戦後復興の息吹 うるま 1945年の写真発見

旧前原市塩屋(現在のうるま市塩屋)で、市水産部の事務所を建設中の男性ら。1945年10月ごろに撮影された (ラブ・オーシュリさん提供)

 【うるま】沖縄戦直後の1945年10月ごろ、旧前原市塩屋(現在のうるま市塩屋)で撮影したとみられる写真1枚がこのほど見つかった。元うるま市職員の新垣康博さん(69)によると、写っているのは旧前原市水産部の事務所や職員住宅、漁民の寄宿舎として使用された建物を建設している様子だ。塩屋自治会が確認できる中では最も古い地域の写真で、新垣さんは「当時の様子が分かる貴重な写真だ」と話している。

 写真は現在の塩屋公民館前から中城湾を背にして撮られたもので、男性13人が手作業で建物を建設している。サバニをひっくり返して足場に使っている人もいる。写っている看板には「FISHING COOPERATIVE」(漁業協同組合)と書かれている。旧前原市は45年9月から翌46年2月にかけて存在した行政区で、資料などがあまり残っていない。

 写真は読谷村在住の写真家ラブ・オーシュリさん(67)が、沖縄に駐留経験がある元空軍兵で写真収集家のドン・キューソンさん=米アリゾナ州=から提供を受けた。今も残る護岸竣工の記念碑が写っていたため、一度訪れたことがあるオーシュリさんは撮影場所が塩屋だとすぐに分かったという。「この1枚に戦後の沖縄が復興していくストーリーが詰め込まれている」と語る。

 新垣さんや自治会の大城朝順会長(70)は子どものころ、この近辺で魚釣りなどをしてよく遊んだといい、当時の様子が分かる写真が見つかったことを喜んだ。公民館には拡大した写真を掲げる。



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