配送マッチングサービス「PickGo」(ピックゴー)を手掛けるCBクラウド(東京、松本隆一CEO)が、ANAカーゴ(東京、外山俊明社長)と共同で展開する法人向け空陸一貫輸送サービスの対象空港に20日から那覇空港が追加される。緊急で空輸する場合、空港までの荷物の配送や空港から配送先までの輸送を自ら手配する必要があったが、CBクラウドがこれらの手続きを担う。
ANAカーゴと連携した空陸一貫輸送はピックゴーの法人向けサービスの一機能として、2019年9月に法人向けに提供開始。これまでに新千歳、成田、羽田、中部、伊丹、関西、福岡の各空港間の空輸を対象にサービスを提供している。
空輸を伴う配送は、その日のうちに緊急で運びたいとなると大手配送業者でも手配不可だという。ピックゴーの新サービスを使うことで最短半日で配送可能になる。
料金は首里城から東京タワーまで軽貨物(軽のワゴン車)に乗るサイズの大きさで、重量50キロの荷物の配送料と仮定すると、陸と空の合計で最安3万140円(税抜き)となる。
ピックゴーはスマートフォンアプリなどを用いて荷主から荷物を受け付け、登録している全国1万5千人の軽貨物ドライバーに配送を依頼する仕組み。依頼から最短で32秒、多くの場合1分以内にドライバーを見つけられ、“業界最速”をうたう。
県出身の松本CEOは「新型コロナウイルスで県経済が大きな影響を受ける中、県産品を鮮度よく最速で届けることでの付加価値創出や即日での本土からの取り寄せなど、新たなビジネスチャンスを県経済にもたらすものと考えている」と語った。