【宜野湾】県内各地の小中学校で始業式や入学式が開かれた21日、米軍普天間飛行場で米軍機の離着陸が相次いだ。渡嘉敷健琉球大准教授による騒音測定で、普天間第二小学校で午前11時16分に87.4デシベル、同10時22分に84.8デシベルの騒音が記録された。宜野湾市は入学式中の米軍機の飛行自粛を米軍に要請していた。
宜野湾市では普天間中学校の入学式が開かれていた午前10時20分すぎ、CH53大型輸送ヘリコプターが北向けに離陸した。同中学校や普天間第二小学校の上空付近を旋回する様子が確認された。その後はオスプレイも離着陸を繰り返した。
子どもが普天間中に通っているという「チーム緑ヶ丘1207」会長の宮城智子さん(50)は「落下物の事故もあった中で、米軍はなぜ(地域の要望を)無視できるのだろうか。日本政府は私たちの声を聞いて米軍に強く要求し、住民の不安を安心に変えてほしい」と求めた。