医療マスク購入へ広がる支援 「ゆいプロジェクト」に750万円、1700人参加


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 新型コロナウイルスの影響で資材が不足する医療現場へ、マスクやガウンなどを届ける「ゆいマスク プロジェクト」への支援が広がっている。クラウドファンディングサイト「YUIMA」で医療資材の購入資金を募り、22日現在で支援者は約1700人、支援額は750万円を突破した。YUIMAの企画では、最多の支援額となっている。支援拡大に伴い医療機関からの問い合わせも約30施設に増え、必要性の高い施設などから順次、資材を届けている。

「ゆいマスクプロジェクト」でリハビリ施設にマスクを届ける発起人の玉城潤さん(左)(提供)

 「ゆいマスク」は4月下旬から活動開始し、流通が滞っていた医療物資を独自で仕入れた。これまでに不織布マスクなど6万枚のほか、N95マスクや医療用ガウンなどを各施設に届けた。

 22日時点で目標額の1千万円には届いていないが、YUIMAで約625万円、銀行振り込み分も含めると750万円超が集まった。YUIMAでは、2019年7月にプロバスケットボールの津山尚大選手の海外挑戦を後押しする企画で集まった、約420万円の支援額が最多だった。

 「ゆいマスク」発起人で、理学療法士の玉城潤さん(33)によると、県内を中心にオーストラリアの県人会など国内外から支援が届いた。玉城さんは「一人一人の支援者があっての活動で感謝している。新型コロナ拡大の様子を見ながら資材を届け、流通状況が戻れば活動を終えたい」と語った。

 支援金の受け付けは24日まで。詳しくはYUIMAサイト(https://yuima-okinawa.jp/)で確認できる。