伊計産品の新たな創出資金に 地場麦茶の売り上げ、自治会へ贈る


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玉城自治会長(左)に寄付を手渡すアガリメージョー店主の眞榮里さん=13日、うるま市の伊計自治会

 【伊計島=うるま】うるま市勝連平敷屋で「宿&喫茶アガリメージョー」を経営する眞榮里良人さんが13日、伊計島の自治会を訪れ、伊計島産小麦を活用して自身の店舗で販売した体験型商品の売り上げの半分を地域に寄付した。

 3年前から自治会が中心となり、50年ぶりに小麦の栽培を復活させた伊計島。自治会が栽培する小麦は、伊計共同売店のみで販売されてきた。今年の3月中旬から「宿&喫茶アガリメージョー」で、訪れた客自らが麦を焙煎(ばいせん)し、挽(ひ)いた粉を麦茶にして味わうことができる「ゲスト焙煎×本気の麦茶」として販売を開始。

 新型コロナウイルスの影響もあり、4月から店舗営業を自粛する中、ネットで体験チケットを販売した。

 平敷屋で昨年11月に店をオープンさせた店主の眞榮里さんは、親交のある伊計島の玉城正則自治会長と、地域づくりを通してさまざまな交流を続けてきた。

 今回の寄付を通して「地域の良いものを活用し、自分にできる応援をすることで、地域がまた良いものを生み出す。そういった仕組みにつながれば」と期待を寄せた。

 玉城自治会長は「いろいろなチャレンジを通して地域づくりのイメージも具体的になる。行動し続けることが大事だ」と協力に感謝を述べた。「ゲスト焙煎×本気の麦茶」に関する問い合わせは、宿&喫茶アガリメージョー(電話)050(5317)4813。

(石川優子通信員)