新型コロナウイルスの影響で寄付金集めが難しくなった動物保護団体を支援するため、動物愛護活動に取り組む「つなぐおきなわ」の畑井モト子さんが、飼い主のいない犬猫の保護活動などをまとめた冊子「つなぐマガジン」を発行した。冊子は4月から主にペットボックスの那覇店と北谷店で販売している。売り上げの全額を沖縄県内の動物保護6団体に寄付する。
動物保護団体が週1回、ペットボックスで行う譲渡会は、新型コロナの影響で定期開催が難しくなった。譲渡会は犬や猫の飼い主を探すだけではなく、保護活動の啓発や、寄付を募る場所でもあった。定期開催ができずに飼い主を探す機会や寄付が減った。一方、春は子猫が多く生まれる季節で、保護が必要な野良猫は絶えず、各団体への問い合わせも多いという。
野良猫の避妊去勢手術をしてその場に返す「TNR」を続ける畑井さんも、外出自粛で活動が制限された。「コロナが動物にも響くとは予想できなかった。新しい啓発の仕方を考えないといけない」と語る。
「つなぐマガジン」は、フリーペーパーとして2014年に創刊し年2回発行する。販売する冊子は、創刊からこれまでの歩みを紹介する特別号となっている。ペットボックス副店長代理の金城翔平さんは「何かできないかと思って店頭販売を引き受けた。購入額以上に寄付するお客さんもいる」と話した。
冊子は店頭で1冊150円で販売し、寄付も募っている。販売協力店も募集中。問い合わせは、つなぐおきなわtsunagu.okinawa@gmail.com(田吹遥子)