県出身の作家東峰夫さんが新作 雑誌「民主文学」に連載小説


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東峰夫さん(日本民主主義文学会提供)

 沖縄県出身の芥川賞作家、東峰夫(ひがしみねお)さん(82)が新作中篇小説「父母に捧げる散文詩」を雑誌「民主主義文学」(日本民主主義文学会発行)で7月号から3号にわたって連載する。新作の発表は同雑誌に発表した「ダチョウは駝鳥!? 九段論法による神の存在証明」以来、2年ぶり。

 同文学会によると、同作は「ダチョウ~」と同様、「夢シリーズ」の一環で約150ページ。主人公が夢と瞑想の世界を行き来しながら父や兄と、基地のある生活をどう捉えたらいいか考えていく内容。同文学会は「『基地の島沖縄』の現実が反映され、奥行きのある作品になっている」としている。東さんは1938年生まれ。72年に「オキナワの少年」で芥川賞を受賞。著書に「大きな鳩の影」「ママはノースカロライナにいる」「貧の達人」など。

 「民主文学」7月号は6月8日発売。問い合わせは同文学会(電話)03(5940)6335。