ボリビアのオキナワ移住地看板が観光名所に うるま市出身の伊波さんお手製


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オキナワ移住地に完成した「めんそーれオキナワ」と書かれた大きな看板=ボリビア

 ボリビアのオキナワ移住地には第1、第2、第3と三つの移住地があり、第2と第3の移住地に目印となる新たな看板ができた。

 第1の移住地に向かう「めんそーれオキナワ」と書かれた大きな看板は有名だ。第2と第3の移住地の看板製作を手がけたのは、うるま市出身の伊波さと子教諭(37)だ。日本や沖縄から来訪した観光客らが看板の前で写真を撮るなど、人気のフォトスポットとなっている。

 伊波さんは2016年から18年まで、現職教員として沖縄からオキナワ移住地に派遣され、移住地内の日本語学校で日本語や沖縄文化の指導を行った。帰国の約2カ月前に看板の製作を思いついた。伊波さんは「お世話になった移住地域へのお礼として、残せるものがないかと考えていた。第1移住地にあるような看板があったらいいと思った」と振り返る。第2、第3にも目印があれば、移住地を訪れる友人にも説明がしやすいと考えたという。

 オキナワ移住地で活動していたJICAの隊員や事務所の担当調整員、事務所長に趣旨を伝えるとすぐに賛同してくれ、資金協力が始まった。地域の方々も伊波さんに協力し、材料の調達などを手伝った。

 伊波さんは「完成が間に合うか心配だったけど、地域の方々が協力してくれた。私一人ではなくオキナワ移住地を思うJICAのメンバーから、感謝の形として残すことができた」と喜んだ。「帰国直前の思いつきに、すぐ協力してくれる移住地のみなさんに最後まで助けられ、本当に感謝している。看板が道行く人の役に立ってほしい」と笑顔を見せた。

 (安里玉元三奈美通信員)