4月の沖縄景況4カ月連続下方修正 観光さらに悪化とりゅうぎん総研


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 りゅうぎん総合研究所(照屋保社長)は29日、4月の県内景況を発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で観光関連がさらに悪化し、消費も弱含んでいることから、景気判断を「一段と後退している」に引き下げた。下方修正は4カ月連続。

 【消費関連】観光客の減少によるレンタカー需要の低下などから、新車販売台数は前年同月比39・3%減と7カ月連続で前年を下回った。電気製品卸売販売額は2カ月連続前年を下回った。新型コロナウイルスの影響で海外工場が閉鎖し、商品欠品などがあったほか、外国客から需要がある温水洗浄便座などの販売も減った。

 【建設関連】新築住宅着工戸数は全体は同18・4%減となったが、木造戸建ては増加傾向にある。木造は工期が短く安価で建設できるため需要が伸びている。鋼材売上高は単価の低下で7カ月連続で下回った。

 【観光関連】主要ホテルの稼働率は7・5%と1桁台となり、売上高と宿泊収入ともに9割減だった。ゴルフ場は入場者数、売上高ともに前年を下回った。主要観光施設の入場者数は同94・6%減となり、厳しい状況が続く見通し。