「ハブクラゲ注意報」発令 昨年被害37件「こすらず酢をかけ病院へ」


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ハブクラゲ(県衛生環境研究所提供)

 沖縄県保健医療部は28日、ハブクラゲ発生注意報を発表した。期間は6月1日から9月30日まで。猛毒を持つハブクラゲは6月ごろから人に被害を与える大きさに成長する。過去には死亡事故も発生した。県は海水浴やマリンレジャーの際は、ハブクラゲに刺されないよう(1)肌の露出を避ける(2)侵入防止ネットの内側で泳ぐ(3)万一に備えて食酢を持参する―など、対策を呼び掛ける。

 ハブクラゲに刺された場合は落ち着いて海から上がり、激しく動かずに近くの人に助けを求める。患部をこすらず食酢をたっぷりかけて触手を取り除き、氷や冷水で冷やすなどの応急処置をして、医療機関で治療を受けることを勧めている。

 県によると、昨年のハブクラゲ等海洋危険生物の被害件数は166件、うち37件(約22%)がハブクラゲが原因だった。