脱走劇から1年…サル山、迫力のリニューアル 「サルまね」学べるスペースも 沖縄こどもの国


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リニューアルしたサル山で遊ぶヤクシマザル=1日、沖縄市の沖縄こどもの国

 【沖縄】沖縄こどもの国(沖縄市、神里興弘園長)のサル山がリニューアルし、臨時休園が明けた1日に初公開された。サル山は同園で飼育されているヤクシマザルの生息地である屋久島をイメージし、植栽や水場(池)を設けた。サル山に入り込むように設置されたトンネル型の観覧動線は全国的に珍しい。

 以前のサル山は、コンクリートの壁に囲まれた空間に人工の遊具が置かれているだけだった。今回の改築で設置された池は段状になっており、水に飛び込むサルのダイナミックな動きも見ることができる。

 観覧デッキの下には子どもが遊べるスペースも設営されており、動きをまねるなどしてサルの魅力を学ぶことができる。霧状に水が噴き出すミストのほか、天井には星空照明もある。

 桑江朝千夫市長は「さまざまな感染予防策を講じた。多くの県民にマスク着用の上、安心して来園してほしい」と呼び掛けた。

 同園では19年6月、ヤクシマザル14匹がオリから逃げだし、2日後に全て捕まった。

 サル山の建築面積は約633平方メートル。総工費は約3億5千万円。同園は現在、新型コロナウイルスの感染防止のため一部のサービスを休止している。問い合わせは、沖縄こどもの国(電話)098(933)4190。