夏告げる光、きょう芒種 名護と宮古や石垣で熱中症「危険」水準 今後も注意を


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青空に映えるナーべーラー(ヘチマ)の花 =4日、南風原町神里(大城直也撮影)

 5日は二十四節気の一つ「芒種(ぼうしゅ)」。稲や麦など穀物の種をまく頃とされる。沖縄地方は4日、高気圧に覆われ、梅雨を感じさせない晴れ間が広がった。

 竹富町波照間で最高32・7度を観測するなど県内25観測地点のうち23地点で30度を超える真夏日を記録した。気温や湿度、日差しの強さから熱中症の危険度を示す環境省の「暑さ指数」は、名護や宮古島、石垣など各地で「危険」水準となった。沖縄気象台は気温が高い日が続くと予想し、体調管理に注意を呼び掛けている。

 南風原町神里の畑では、ナーべーラー(ヘチマ)の黄色い花が咲き誇った。クバ笠をかぶって農作業をしていた神里隆三郎さん(79)は「とても暑い。日よけにはクバ笠が一番上等だよ」と笑った。5月の大雨や日照不足のため、収穫は遅れているという。

 向こう1週間は、前線などの影響で曇りの日が多く、雨が降る日もある。気温はかなり高くなる見通しで、その後は高気圧に覆われて晴れの日が多くなると予想されている。