米軍絡み「改正された認識ない」 強盗事件で北谷町議会が防衛局に抗議


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
沖縄防衛局の坪倉幹男管理部長(左)に意見書を手渡す北谷町議会の亀谷長久議長=5日、嘉手納町の同局

 【北谷】北谷町北谷で発生した米兵らによる強盗事件を受け、北谷町議会の亀谷長久議長らは5日、沖縄防衛局に坪倉幹男管理部長を訪ね、抗議するとともに米軍人らによる事件事故防止のための協力ワーキングチーム(CWT)を早期に開催するよう求めた。

 北谷町議会基地対策特別委員会の高安克成氏は、米兵らによる事件事故の抗議の度に要請している事項について「一つも改正された認識はない。だから解決に至らず、事件事故が繰り返され、我々は抗議し続けている」と訴えた。

 坪倉管理部長は「内容にもよるが、すぐに改善できて(事件事故が)ゼロになるということはないだろう」と語った。その上で米側には「実効性のある再発防止策を講じることを申し入れたい」と強調した。

 抗議後、取材に応じた亀谷議長はCWT開催の要請に対して「関係機関の日程調整の関係や現在はコロナウイルスの影響で開催できていないと回答を受けたが、人命にも関わる事件事故が起きている中で、それはおかしいことだ。人命を尊重して早期開催を求め続けたい」と述べた。

 議員らは外務省沖縄事務所も訪れ、官澤治郎副所長に同様の内容の意見書を手渡した。