県議選受け国政 与党「辺野古は予定通り」 野党「反対民意示された」


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 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設阻止を訴える玉城デニー知事支持派が過半数を維持した7日の県議選に関し、自民党は「厳しい戦いになると分かっていた」(幹部)と冷静に受け止めた。移設工事は予定通り進める姿勢を示した。野党は「新基地建設はノーという県民の揺るがぬ民意が改めて示された」(共産党の小池晃書記局長)と歓迎した。

 自民党の沖縄北方担当相経験者は「辺野古の埋め立てが終わるまでは厳しい状況は続く」とした上で、結果にかかわらず移設を推進するべきだと主張した。

 立憲民主党の福山哲郎幹事長は取材に「政権は沖縄の民意を無視し続けている。選挙結果を受けて真摯(しんし)に向き合い、沖縄の声に応えることが求められている」と語った。小池氏は「巨額の移設費用を新型コロナウイルス対策などに回すべきだと訴えてきた、玉城デニー知事と県政与党の訴えが大きく浸透した」と評価。社民党の吉田忠智幹事長は談話で「政権に工事を中止し、新基地建設を断念するよう強く求める」と訴えた。