県議選9政党・会派代表座談会 与党「県民から及第点得た」 野党「リーダシップに疑問」


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県議選結果と今後の県経済について課題を話し合う座談会参加者ら=8日、那覇市泉崎の琉球新報社

 与党が1議席を減らして25議席、野党・中立が23議席を獲得した第13回県議会議員選挙。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、各地で選挙戦が繰り広げられた。琉球新報社は8日、県内9政党・会派の代表者を集めた座談会を開き、県議選を受けた玉城県政への評価などを聞いた。座談会は、出席者が距離を保ち、換気を徹底して行われた。(詳報は9日付新聞で掲載)

 出席者は自民党県連幹事長の島袋大氏、社民党県連委員長の照屋大河氏、共産党県委副委員長の渡久地修氏、公明党県本幹事長の上原章氏、社大党副委員長の当山勝利氏、 無所属の会会派長の當間盛夫氏、国民民主党県連代表の清水磨男氏 立憲民主党県連幹事長の大城竜男氏、政治団体「新しい風・にぬふぁぶし」共同代表の金城徹氏が参加した。会派おきなわは欠席した。
 
 今回の選挙結果を受けた玉城県政の評価について、与党と野党・中立で意見が分かれた。

 照屋氏は「今回の県議選を中間評価と位置づけてきた。与党多数の結果は県民から及第点を得た」と一定の評価をした。渡久地氏も「過半数確保できたのは、県民が知事を支えて頑張って欲しいという思いが表れている」とした。当山氏は「過半数維持は県民からの評価を受けたが、議席を減らしている。丁寧な対応が必要になる」と今後、県民目線に立った視点を重要視した。

 一方、野党・中立は、県政に対する評価ではなく、今後の動きが重要になると指摘した。

 上原氏は「議席数は野党中立ときっ抗している。厳しい意見も多く、公明としても野党的立場が多くなる」と断言した。當間氏は「県政には厳しい結果。県民は知事のリーダーシップに疑問を持っている。評価ではない」と指摘。島袋氏も「県政は評価できない。25対23で、今後は流動的だ。県民はスピーディーに判断をできるリーダーを求めている」と強調した。【琉球新報電子版】