7日に投開票された糸満市長選で、市政刷新を訴えた新人で前市議の當銘真栄さん(54)=無所属=が現職の上原昭さん(70)=無所属、自民、公明推薦=を破り初当選を果たした。
地元の糸満市の武富公民館には、午後8時ごろから続々と支持者らが駆け付けた。同10時55分すぎに妻の克子さん(52)と共に緊張した面持ちで事務所に現れた當銘さんは、支持者らに拍手で迎えられた。到着して間もなく開票所から支持者の票読みで当確が伝えられると「おおー、糸満市が変わるぞ」と喜びの声が上がり「シンエイ」コールが湧き起こった。拍手や指笛で歓喜に包まれる中、當銘さんは「身を削り支援してくれた皆さんに感謝します」と頭を下げ、カチャーシーを踊り当選の喜びを分かち合った。
一度決めたら曲げずにやり抜く愚直な人柄や、兼城小で10年ほど交通安全のボランティア活動を続けてきた誠実な人柄が、年代を問わず多くの支持を集めた。
新市長として當銘さんは「まずはコロナ対策に取り組む」と、額に汗をかきながら力強く語った。