【東京】安倍晋三首相は8日の自民党役員会で、沖縄県議選の結果について「わが党は議席数を大きく伸ばし、善戦できたことは大変大きな成果だった」と評価した。
二階俊博幹事長は役員会後の会見で「一定の成果を収めたと高く評価している」と、自民党が議席を伸ばした意義を強調した。過半数に至らなかった結果も踏まえ「今後、まだ余地はあると思う」との見方を示した。
次期県知事選については「(自民)県連が必死になって闘うことだ。自分の県知事の選挙を他県の人に頼るものではない」とも述べた。
大型選挙で県外からの応援が常態化している実態を踏まえ「(厳しい選挙が続く)沖縄だからといって、すぐオールニッポン(に頼るの)ではなく、沖縄の選挙は沖縄の人が考えることだ。期待したい」と自民県連に注文を付けた。
一方、共産党の小池晃書記局長は会見で、投票率が過去最低となる中、共産党候補よりも自民党候補の得票減少幅が大きかったとし「自民党に対する県民の支持が必ずしも広がったというわけではない」との見方を示した。自民党側から選挙結果を評価する声が相次いでいることに「県民の心を逆なでするものだ」と批判した。