沖縄戦、白梅学徒に思いはせ 八重瀬町でピースウオーク


社会
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「白梅学徒の足跡をたどる2020年ピースウオーク」に参加する八重瀬町ガイドの会のメンバーら=7日、八重瀬町公園内

 八重瀬町ガイドの会(吉田清英会長)は7日、「白梅学徒の足跡をたどる2020年ピースウオーク」を同町内で開催した。沖縄戦で県立第二高等女学校から動員された女学生たちに関連する戦跡を巡った。例年は町民の参加を募って実施するが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ガイドの会メンバー13人のみで実施した。参加者らは蒸し暑い中でマスクを着用しながら、75年前の女子学生たちに思いをはせた。

 6回目の今年は、沖縄戦で第24師団第一野戦病院壕(ごう)として使用された八重瀬岳の手術壕からスタートした。途中で八重瀬の塔に立ち寄り、最後に同野戦病院の新城分院のヌヌマチガマを巡る約2・5キロのルートを歩いた。

 初参加の仲里有加さん(30)は「これまで自分の町のことを知らなかった。町内のいろんなスポットを知っていくうちに、沖縄戦にも興味を持つようになった。今後、自分も(観光客らを)案内したい」と述べた。

 吉田会長は「子どもたちに沖縄戦のことを知ってもらうために活動を始めた。今後は八重瀬町を起点に、世界へ平和を発信していく」と誓った。