与野党の獲得票数は?今選挙の傾向は? <県議選・結果分析>1 


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

 7日に投開票された県議選は無投票の4市区を除く9選挙区で実施され、与野党で激しい議席争いが繰り広げられた。各選挙区の市町村別得票数や与野党の獲得票数の内訳、政党や政治団体の獲得票数を分析し、今選挙戦における傾向を探った。 

 9選挙区合計で40万9891人が投票し、そのうち有効投票は40万3795票だった。与党として立候補した28人が獲得したのは全体の53・52%に当たる21万6150票に上り過半数を獲得した。野党・中立は24人が立候補し同46・47%の18万7643票だった。

 一方、1人平均の獲得票数は与党立候補者が7719・6票、野党・中立の立候補者は7818・4票となり、野党・中立議員の平均獲得票が若干多かったものの、ほぼ張り合っている。

 会派や政治団体の得票数を見ると、14人が選挙戦を戦った自民が最多で全体の28・9%に当たる11万6864票を獲得した。次いで、与党系無所属(12人)が8万6786票(21・4%)、立候補者全員が当選を果たした共産党が4万8003票(11・8%)と続いた。

 県議会で安定的な議席を守ってきた社民党は3万420票(7・5%)にとどまり、現有の5議席から4議席へと減らした。中立の公明は立候補者数を当初予定の4人から2人へと絞って選挙戦に臨み、2万4400票(6・0%)を獲得した。4人が立候補した前回(2016年)と比較して1万197票減らした。新型コロナウイルスの影響で支持母体の創価学会による集会などが開けなかったことが響いた。