慰霊の日式典は従来の祈念公園で実施 玉城知事「開催場所を再度検討した」


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沖縄戦全戦没者追悼式の場所は従来通りの糸満市の平和祈念公園内の式典広場で開催すると発表する玉城デニー知事

 玉城デニー知事は12日の定例記者会見で、6月23日の慰霊の日の沖縄戦全戦没者追悼式の場所は従来通りの糸満市の平和祈念公園内の式典広場で開催すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、規模を約200人に縮小し、時間は同日午前11時50分から同0時40分まで開催する。今回は安倍晋三首相や衆参両院議長らは招待者は招待しない。

 首相のメッセージは代読されるほか、戦後75年の節目に合わせて、広島市長と長崎市長、国連代表のビデオメッセージも寄せられる。

 県は当初、式典を糸満市摩文仁の国立戦没者墓苑で開催する意向を示したので、県内から異論の声が相次いでいた。

 玉城知事は「開催場所について再度検討を行った。沖縄戦で亡くなられた方々のみ霊を慰めるという思いはいささかも変わることはないことから、会場を従来の式典広場にして、200人程度の参列者とさせていただく」と話した。【琉球新報電子版】