北谷町の両替店に押し入り現金を奪ったとして米軍関係者2人が起訴された事件で、県は米空軍と在沖米総領事に来庁して抗議を受けるよう求めていたが、両者は11日までに県の呼び出しを断った。県の金城賢知事公室長が12日、米軍嘉手納基地と在沖米総領事館に出向き事件に抗議する。
県によると、領事館でヒラリー・ダウアー首席領事、嘉手納基地で第18航空団司令官のジョエル・キャリー准将が対応する。米側は、県側が出向く形なら対応すると答え、来庁しない理由は特に説明しなかったという。
県は米側に原因究明と再発防止、被害者への適切な補償を求めるとみられる。外務省沖縄事務所と沖縄防衛局には4日、代表者を呼び出し県庁で抗議した。
県は起訴された1人が陸軍兵だったことから米陸軍にも抗議したい考えだが、11日までに調整が付いていない。
米軍は過去にも米軍機墜落や物資・部品落下、嘉手納基地内でのパラシュート降下訓練について県側の呼び出しを断っている。