【ボリビア】休校続き一時帰国 コロナ 兼島教諭「早く生徒の元に」


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兼島英未教諭の授業で巻き寿司の作り方を学ぶ子どもたち=ボリビア

 国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として2年間、ボリビアのオキナワ移住地にあるオキナワ第一日ボ学校に沖縄から派遣された、現職教員の兼島英未教諭(34)が新型コロナウイルスの影響で3月22日から一時帰国している。

 兼島さんは昨年9月に同校に着任したが、ボリビア大統領選挙の不正に対する国内各地の抗議デモが10月に発生した。オキナワ移住地にも情勢悪化の影響が出始め、オキナワ第一日ボ学校などは休校となり、兼島さんの2019年の活動は2カ月で終わってしまった。

 20年は2月に入学式が行われ、3月上旬から新型コロナの影響で学校が休みとなった。青年海外協力隊員は一時帰国を余儀なくされた。兼島さんは現在も沖縄に帰国中で、7月上旬に再赴任の可否を判断する。ボリビアでは学校再開のめどがつかず、メールで宿題を出している。そのためボリビアに帰国しても、教諭として学校に関われるのは、約6カ月間の短い期間となりそうだ。

 兼島さんは「環境にも慣れ、子どもたちともコミュニケーションがとれるようになって、これから自分なりの活動をやっていくぞ、というタイミングだった。今の状況はとても悔しい。早くコロニア・オキナワに戻って子どもたちと一緒に日本語の勉強をしたり、体を動かしたりして過ごしたい。コロナの一日も早い収束を願っている」と語った。

(安里玉元三奈美通信員)