【アメリカ】食料届け健康確認も 北米県人会、シニア会員支援


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食料品のパッケージを運んできた県人会ボランティアのローレン・ヒガさん=4月25日、カリフォルニア州チノヒルズ

 新型コロナウイルスの感染拡大で、カリフォルニア州で外出禁止令が発動されたのが3月19日だった。州民の行動は大きく制限され、北米沖縄県人会の活動も延期または中止となった。特にシニアの会員にとってはストレスの多い不安定な時期に差し掛かっているのが現状だ。そのような懸念から、県人会のスタッフとボランティアが65歳以上の会員に電話やメールで健康状態を確かめたり、食料品を届けたりして支援活動を続け、会員に感謝されている。県人会はシニアの会員に、県人会近辺の会社から寄贈された食料品をひとまとめにしたパッケージを配給したり、郵送したりして家庭まで届けた。私のところにも4月25日に、ボランティアのローレン・ヒガさん(24)が、お米やお茶、焼きのり、ハワイアンブレッド、チップスやマスクなど11品目を届けてくれた。

 ヒガさんは2018年に県人会に入会、現在UCLA修士課程でアジア・アメリカン研究に取り組んでいる。父親は沖縄系3世、母親はフィリピン系だ。

 県人会のメンバーに対し、山内優子さんとジョセフ・カミヤさんは「大変な時期だがボランティアの力を借りて、つながりを保ち、助け合いというウチナーンチュのゆいまーる精神を高めるため、プロジェクトを推進していく」とのメッセージをニュースレターに掲載した。

(当銘貞夫通信員)