誹謗中傷と女性軽視 モバイルプリンスの知っとくto得トーク[163]


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ジャーナリストの伊藤詩織さんは8日、ツイッターに投稿されたイラストで名誉を毀損されたとして、漫画家など3人に対し損害賠償を求め東京地検に提訴しました。

先月亡くなった女子プロレスラー・木村花さんの件と併せて、「ネットでの誹謗中傷【※1】」が世間的な注目を集め、多くの著名人が「私も被害を受けている」と声を上げています。

特にひどい誹謗中傷を受けている人の顔ぶれを見ると、女性が多いことが分かってきました。

 

※1 誹謗中傷 … 「消えろ」「ブス」などの誰かを傷つける言葉。詳しくは先週のりゅうPON!で紹介しています。

 

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「マンスプレイニング」【※2】という言葉があります。これは、女性に対し男性が偉そうに解説をすることです。

人に物事を説明したり、教えることが悪いわけではありません。この問題点は、男性が女性を「物を知らない」と低く扱うところにあります。

 

※2 マンスプレイニング … マン(男性)とエクスプレイン(説明)を合体させた造語です。ネット上では略して「マンスプ」と表記する人も。

 

イラスト・小谷茶(コタニティー)

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この言葉を知った女性からは「これをやられたことある」と意見が出ています。

こうした「女性に対して何か言ってやろう」という男性アカウントの行動がエスカレートし、誹謗中傷に発展しているのではないか?と私は考えています。

誹謗中傷は女性だけが被害に遭うわけではありません。同時に、その中には「女性をバカにした態度」が含まれている可能性も考えた方がいいでしょう。

女性であれば、そうした態度をとる男性に対して距離を取る。

男性であれば、自分がマンスプレイニングをしないように注意をし、逆にその現場を見かけたら、男性に注意するといいでしょう。

 

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ スマートフォンアドバイザー、フリーライター。沖縄県サイバー防犯PR大使を務め、スマホやインターネットの活動講座を学校などで実施。本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」(旬報社)も発売中。

http://smartphoneokoku.net/