普天間の「負担軽減会議」早期開催で一致 知事公室長と宜野湾市長


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基地負担軽減について話し合う金城賢知事公室長(左)と松川正則宜野湾市長=11日、宜野湾市役所

 金城賢知事公室長は11日、宜野湾市役所を訪れ、松川正則市長と面談した。金城公室長は「県として普天間飛行場の運用停止を含む危険除去は最重要課題だと考えている」と話した。松川市長は普天間飛行場の危険性や騒音被害を説明。両者は、国・県・市で話し合う「普天間飛行場負担軽減推進会議」の早期開催を模索することで意見が一致した。

 松川市長は「現場を見て宜野湾市の現状を理解していただきたい。常に落下物や事故の危険があり、心の休まる暇がない。特に子どもたちの教育環境として厳しい」と訴えた。玉城デニー知事が訪米する際も「(米側に)辺野古について言うにしても、まずは基地を抱えている地元への配慮を求めてほしい」と語った。

 面談後、金城公室長は市役所屋上で普天間飛行場を視察し、市職員から説明を受けた。米軍機部品の落下があった普天間第二小学校や緑ヶ丘保育園も回った。4月の就任直後にあいさつのため市役所を訪れる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期していた。